免疫を上げれば大丈夫!って言われていますが、免疫ってあげればいいわけではありません。
免疫って何かというと、自己と非自己を区別して、非自己を排除することなんですが.....
でも非自己を排除すればいいってわけではないのです。
人は生まれてきたときにお母さんから免疫をもらってきますよね。
ですから、6か月くらいまで、赤ちゃんはそれに守られている。さらに母乳にも免疫力があり、赤ちゃんはそれによって元気に成長を続けられるわけです。
でも、離乳食になり、お母さんからもらった免疫だけでは対処できなくなると、予防接種などを受けて、特定の病気に関して対抗力を人工的につけていきます。
それだけでなく、ちょっと風邪をひいたり、ちょっとけがをしたり、ちょっとお腹を壊したり、と外からの細菌などに感染して、それに対しての免疫を付けていきます。
身体の中には、マクロファージ、好中球、好酸球、好塩基球、さらにT細胞やB細胞、NK細胞など多岐にわたる免疫細胞があり、それらはお互いに連絡を取り合い、
外からの攻撃に対応していきます。そうやって、成長とともに、免疫細胞たちも学び、実践して、戦う力をアップしていくのです。彼らは、どれを攻撃したらよいのか、
どうやって攻撃したらよいのか、どのくらいで攻撃をやめたらよいのか、という戦術を身に着け、さらにそれらを記録していきます。
今、腸が免疫を担っているとよく言われますね。腸って私たちの免疫にとってとても大事なところです、もちろん呼吸器系の口や鼻、気管支、肺も大事。
外壁のように体全体を守る皮膚も大事です。でも、私たちは食べないと生きていけませんよね~
異物、つまり非自己を食べて生きていかないといけません。そうなんです。ここで免疫が強すぎたらどうなりますか。すべてのものは非自己ですから、
何も食べれなくなります。ここで免疫寛容ということが必要になってきます。つまり、どこまでは許してもいいのかということですね。加減が大切になるのです。
免疫が強くなりすぎると、アレルギー症状が出たり、自己免疫疾患になったり・・・あれもこれもダメダメ・・・という状態になってきます
そして、自分の身体をも攻撃したりもする。免疫って複雑なものですね。
適度に許しながら、でも危険なものは排除できるように、免疫はバランスを取りながら身体をコントロールしているのです。
添加物の多い食品、農薬の多い食品、人工的な食品、バランスの悪い食事、多量の薬、などをとっていると、腸の働きが悪くなります。
腸の働きが悪いと、もちろん免疫は下がってきますね。
免疫を上げるには、さまざまな方法がありますので、またそれについては徐々に書いていきたいと思いますが、
免疫は強すぎるだけではだめということ。上手に調整できる身体と免疫力がよいのですね。
アロマテラピーのクラスでは、こんな身体の楽しいメカニズムを学びながら、対処する精油を学んでいきます
ご興味ありましたら、ぜひどうぞ→